宮島未奈さんの青春小説『成瀬は天下を取りにいく』についてご紹介したいと思います。本屋大賞を受賞したことで話題になっている作品ですが、実は賛否両論も多いんですよね。でも、私はこの作品の魅力にどっぷりハマった一人です♪
面白くない！つまらない！この作品嫌いなんですけど！などなど結構辛辣なXポストや、知恵袋での意見もあります。その理由を実際に呼んだ私が探りました！
目次
面白くない！嫌い！その評判の理由とは
まず気になるのは、「面白くない」と評されることもある点です。
期待値が高すぎる
受賞作であり、多くの著名人からも絶賛されているので、期待値がかなり高くなっています。そのため、「これはきっと最高に面白いに違いない！」とハードルを上げすぎてしまい、少しでも期待と違った場合に「それほどでもないかな？」と感じてしまうことも。
主人公への共感の難しさ
主人公成瀬のキャラクターに共感しにくい点が挙げられます。
主人公の成瀬あかりは非常に個性的でマイペース。特に「200歳まで生きる！」という大胆な目標や、突拍子もない行動に共感できない人もいるかもしれません。成瀬は非常に個性的で、マイペースな性格が周囲と浮いてしまうことがあるため、読者によっては感情移入が難しいと感じることがあります。
しかし、実はこの突き抜けたユニークさこそが成瀬あかりの魅力なんです！
地域色の強さ
物語の舞台が滋賀県であり、地元文化や名所がたくさん登場します。そのため、滋賀県以外の読者には少し親しみが薄く感じられることがあるかもしれません。ただ、地元愛たっぷりな描写は新鮮で素敵なポイントでもあります。
ストーリー展開の予測不可能性
成瀬の行動はしばしば突拍子もなく、物語が急に変わることがあります。このような展開が「落ち着かない」と感じる読者もおり、その結果「面白くない」と評価されることもあります。
成瀬あかりの魅力を徹底解剖
『成瀬は天下を取りにいく』を語る上で欠かせないのが、やはり主人公の成瀬あかりの魅力です。彼女のキャラクターに一度惹かれると、もう目が離せません！
1. 大胆な目標設定
成瀬は「200歳まで生きる」というとんでもない目標を掲げています。
常識にとらわれないその姿勢は、読者に「もっと自由に生きていいんだ」という勇気を与えてくれます。
2. 自由で爽快な行動力
成瀬の行動は時に周囲もついていけないほどですが、その自由さが物語を引っ張っていく原動力に。
彼女の突き抜けた行動は、読んでいて爽快感を味わえます。
3. 親友との素敵な友情
成瀬と親友の島崎みゆきとの友情も見逃せません。
みゆきは成瀬の行動に驚きつつも支え続け、二人の掛け合いは微笑ましく、読者にとっても心温まる要素です。
4. 成瀬の奇抜な挑戦
成瀬は「自分史」を刻むために奇抜な挑戦をします。例えば、西武大津店に毎日通って中継に映ることを目指したり、M1グランプリに出場するなど、常識外れの行動が次々と登場します。
これらの挑戦は、彼女の自己表現と自由を象徴しており、物語を一層エキサイティングにしています。
5. 成長と自己発見
最終章では、成瀬が直面する壁によって、一人の人間としての成長が示されています。この成長過程が読者にとって感情的な共鳴を与え、物語のクライマックスとして感動を生み出します。
成瀬シリーズの成功の秘密
成瀬シリーズは多くの人々に愛されています。その成功の背景には、著名人からの絶賛や、多くのプロモーションが功を奏していることがあります。
本屋大賞受賞と続編のヒット
宮島未奈さんのデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』は本屋大賞を受賞し、続編『成瀬は信じた道をいく』と合わせて累計発行部数が75万部を突破しました。この大ヒットは、成瀬のキャラクターが持つ魅力と共に、読者に新しい視点や感動を与えたからこそです。
地元での人気とスタンプラリー
滋賀県大津市では、成瀬シリーズをテーマにしたスタンプラリーも開催され、さらには本をきっかけに大津市に引っ越す人まで現れるという異例のブームが巻き起こっています。
爆笑問題の太田光も絶賛
成瀬シリーズは、お笑い芸人である爆笑問題の太田光さんからも絶賛されています。太田さんとの対談が実現したことは、著者にとって夢のような出来事であり、成瀬シリーズの魅力が広く伝わった一因となっています。
宮島未奈さんの経歴と執筆の裏側
（引用NHK）
宮島未奈さんの経歴は非常にユニークです。
主婦から作家への転身
宮島さんは25歳で結婚し、主婦をしながら在宅ライターをしていました。簿記1級やファイナンシャルプランナーなどの資格も持つ多才な彼女ですが、その挑戦心は主人公の成瀬あかりにも反映されています。
作家としてのルーツ京大文学部出身の宮島さんは、小学生の頃から読書感想文を褒められたことがきっかけで執筆に興味を持ち続けていたそうです。作家になる夢を追いかけ、さまざまな賞に挑戦し続けたその姿勢が、成瀬あかりの物語に反映されているのかもしれません。
『成瀬は天下を取りにいく』 読むべきなのか
『成瀬は天下を取りにいく』は、ただの青春小説ではありません。つきすすむ10代の時のあのなんとも言えないパワー！青春を駆け抜けて、まわりをもまきこみ、ハレの舞台もめざし、むちゃとも、ばかともとれる行動力は痛快で爽快です！どんどんすいすい読めてしまう文体もよくて、あっという間に読み終わりますよ！めっちゃおすすめです。
自己発見と成長の物語
成瀬の突飛な行動や周囲への影響、そして成長の過程が描かれており、私たちにも「もっと自分らしく生きてみよう」という勇気をくれます。
人生を見つめ直すきっかけに
読んでいると、自分の人生について考えさせられる瞬間が何度もあり、彼女の自由さやユーモアが心を軽くしてくれます。
友情と人間関係の深さ
成瀬と彼女を取り巻く仲間たちとの関係が、ただの友情以上に成長や自己発見を促す要素として描かれています。
読者に勇気を与えるエピソード
作中で成瀬あかりが「何になるかより、何をやるかのほうが大事だと思っている」と話すシーンは、多くの読者に勇気を与えるメッセージです。
最後に
もし「ちょっとクセが強そう…」と感じてまだ手に取っていない方がいたら、ぜひ一度読んでみてください。
成瀬あかりの自由さやユーモア、そして彼女を取り巻く仲間たちとの関係が、あなたの心を軽くしてくれるはずです。
ぜひこの機会に、『成瀬は天下を取りにいく』の世界に飛び込んでみてくださいね♪
